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この世界では、高魔力量・高魔力出力こそが絶対の正義だった。
そんな世界で、魔力出力「0.01」という測定下限値を記録した少年、アルノ・ガレオス。
彼には、祖父から受け継いだ特殊技術「ルーン・ステッチ」があった。
学園で最底辺のDクラスに配属されたアルノは、三人の「落ちこぼれ」と出会う。
膨大な魔力を制御できず、自らの力を暴発させてしまう魔導師の少女。
あらゆる魔法を弾いてしまい、仲間からの支援すら受けられない重騎士の少年。
精霊の声を聞きすぎるあまり、その力に苦しめられるエルフの精霊術師の少女。
四人は皆、才能を持ちながら、一人ではその力を活かすことができなかった。
アルノのルーン・ステッチは万能ではない。仲間の力を借りなければ乗り越えられない壁もある。
戦えない少年と、強すぎるがゆえに「落ちこぼれ」となった三人。
それぞれの欠けた部分を補いながら、四人は少しずつ「最強のチーム」へと成長していく。
これは、魔法陣でつながった四人の少年少女が、支え合いながら三年間を駆け抜ける青春群像劇。
文字数 107,557
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.07.31
四十九歳の執事長、ヴァレリアン・オーギュスト。
伯爵家に三十年仕える完璧な執事である彼には、誰にも知られていない前世があった。
それは科学捜査研究所、通称『科捜研』の職員。
ある日、伯爵家で殺人事件が発生する。
騎士が凶器を素手で掴もうとするのを見て、ヴァレリアンは静かに告げた。
「その凶器に、触れてはいけません」
この世界には指紋採取も、血痕検査も、鑑識という概念すら存在しない。
見えない痕跡こそ、犯人を特定する証拠になる。
だが、証拠を調べる道具がない。
ならば、科学の目を作ればいい。
植物油から煤(すす)を作り、灰からアルカリ水溶液を作る。
そして科学の真理を追い求める錬金術師ロザリンドと出会い、二人はこの世界に存在しない科学捜査の技術を一つずつ再現していく。
指紋捜査。
ルミノール反応。
毒物の抽出。
事件を解決するたび、異世界には新しい『科学』が生まれていく。
これは、仕事には一切妥協しない四十九歳のイケオジ執事が、前世の科学知識と執事の矜持を武器に、科学も鑑識もない世界に、『科学捜査』という新しい常識を作り上げていく物語。
文字数 89,850
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.08.28
歌手になる夢を胸に、田舎から王都へやってきた十八歳の少女アリア。
働いていた高級レストランを理不尽な理由でクビになったアリアは、ひょんなことから「黒の騎士団」の寮母として働くことになった。
彼女を勧誘したのは二十歳という若さで騎士団を率いる団長レイモンド。
魔獣との戦いで呪いを受け、視界から「色」を失っている彼は、アリアの歌声を聞いた瞬間、そのモノクロの世界に色を取り戻す。
「君の歌を、もう一度聞かせてほしい」
アリア自身も気づいていなかった、その不思議な歌には、人を癒す力があることが少しずつ明らかになっていく。
傷ついた騎士を救い、仲間たちと心を通わせ、いつしか「癒しの歌姫」と呼ばれるようになるアリア。
最初は距離のあった黒の騎士たちも、彼女の明るさと優しさに触れるうち、かけがえのない仲間になっていく。
そしてアリア自身もまた、いつも自分を気遣い、まっすぐな瞳で見つめてくれるレイモンドに、少しずつ惹かれていった。
愛する人の隣にいたい。
けれど、歌手になる夢も諦めたくない。
恋か、夢か。
その選択の先で、アリアが見つける「自分が本当に歌いたかった理由」とは……。
この物語は、歌うことで人を癒す少女と、彼女の歌で色を取り戻した騎士が紡ぐ、異世界恋愛ファンタジー。
文字数 73,708
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.08.17
かつては侯爵であったが、没落した貧乏男爵家の令嬢、エリザベート・シュヴァリエ。
魔法が一切使えない彼女は学園で落ちこぼれ扱いされていたが、脳内に住み着いた前世の人格「建国の英雄ローラン(むさ苦しいおっさん)」から最強の体術を叩き込まれた、規格外の物理最強美少女だった!
ある日、倒壊した巨大な銅像から第二王子カミーユを素手のワンパンで救ったことをきっかけに、なぜか王子様から猛烈なアプローチを受け、お付き合いすることに。
愛する王子様と堂々と結婚するため、エリザベートは師匠の脳筋指導で、四年に一度の爵位奪還トーナメント「ローラン杯」へと、ピンクのガントレットを身に着け挑む!
立ちふさがるすべての敵を「愛と物理」で粉砕する、絶対可憐な脳筋令嬢の痛快アクション・ラブコメディ!
▼本作の貴族序列
王族 > 公爵 > 侯爵(元々の地位!) > 伯爵 > 子爵 > 男爵(現在!) > 平民
文字数 94,418
最終更新日 2026.07.31
登録日 2026.07.13
王立学園のパーティーで、婚約者のマクシミリアンから大勢の前で突然の婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢セレーネ。
普通なら絶望する場面だが、彼女の心はこの一年間で最も強い喜びに満ちていた。
なぜならセレーネは、日が落ちると『黒猫』に変身し、高度な魔法を操れる特殊体質の持ち主だったから。婚約者に合わせる窮屈な日々から解放された彼女は、大好きな夜の街へと駆け出す。
黒猫『ノラ』として夜のお散歩を楽しんでいたある日、夜警を務める仮面の青年アランと出会い、お菓子に釣られて成り行きから彼らを手伝うことに。実はアランの正体は、この国の第三王子ルシアン。そして彼は、十年前に時計塔で孤独な自分を救ってくれた『喋る黒猫』を、今もずっと探し続けていた。
これは、昼は眠たげ、夜は無敵な黒猫令嬢と、一途すぎる仮面王子が、お互いを想いながらもすれ違い続ける、じれったくて温かな秘密の恋物語。
文字数 102,449
最終更新日 2026.07.20
登録日 2026.06.29
王都一の名探偵として名を馳せるヒューゴ。
だがその正体は、死者の声を聴いて事件の真相を暴くネクロマンサーだ。
凍てつく冬の朝、若い女性の生首が路地裏で発見され、王都は震撼する。
やがて見つかった二人目の遺体は、精巧な死化粧と豪奢なドレスをまとい、まるでショーウィンドウの人形のように美しく飾られていた。
人々はその異常な犯人を畏れを込めて『ドールメーカー』と呼んだ。
ヒューゴは騎士団からの依頼を受け、助手を連れ遺体安置所へと向かった。
そこで冷たくなった被害者たちは、いったい何を語るのか。
この物語はドライで冷徹な名探偵と、食いしん坊で空気の読めない鈍感な助手が、連続殺人鬼を追う本格ミステリー。
最後の推理そのものが覆されたとき、物語全体の見え方が変わる。
文字数 111,538
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.06.22
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