婚約破棄された腹いせに適当な隣国を滅ぼします
かつてレイピア=アントワーズは幸せだった。
優れた美貌、裕福な身分、平和な日常。
大国の王子、ルパイン=ヒンデルセンと婚約し、その幸せな人生において絶頂を迎えていた。
だが、彼女の物語はそこから崩れ出す。
婚約者の裏切りによって、婚約を破棄されることによって。
けれど、彼女の憎しみは彼へ向かない。
なぜなら彼への想いが残っているからだ。
だから、
だからこそ彼女の溢れる感情は他へ向く。
何の罪もない、その辺の国々に。
これはとある貴族のお嬢様が腹いせに適当な隣国を滅ぼしにいくという、不条理物語である。
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