うそぶく君の唇は寂しいと震えている
『レムリナ』。
それは子を成すことのできない欠陥品のオメガに与えられた名だった。
大学生の眞宮櫂海もまた、そのレムリナの一人である。
首には欠陥品の証である蒼い痣。 月に二度の政府指定検査。 発情のたびに走る謎の痛み。
けれど櫂海は気にしていなかった。
どうせ生まれつきのものだ。 悩んだところで何も変わらない。
そう思っていたから。
だが、定期検査先の病院で小児科医・櫻井碧と出会ったことで、櫂海の日常は少しずつ変わり始める。
誰も知らない痣の秘密。 レムリナに隠された真実。 そして、欠陥品であるはずの自分の身体。
「君は本当に欠陥品なのか?」
その答えを追い求めた先で、櫂海は世界が信じていた常識と向き合うことになる。
これは欠陥品と呼ばれたオメガが、自分の存在理由を見つける物語。
*オメガバース作品ですが、思いっきり独自設定です。
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