「君を愛することはできない」と言った侯爵閣下と、交換日記をすることになった結果
「ランバート嬢。私は、君を愛することはできない」
「……承知、いたしました。わたくしは、アステル家の看板を汚さぬよう、ただの『置物』として務めを果たさせていただきます」
セシリアは唇を噛み、涙を堪えた。
しかし、ギルバートは妙に可愛らしい装丁のノートを置いた。
「私は、よく知らない相手と同じ寝室で夜を過ごすなど、生理的に、そして倫理的に受け入れられない。婚姻の儀までに、君がどのような人間か、何を好み、何を忌むのかを完全に把握する必要がある」
ギルバートは真面目くさった顔で、そのノートをテーブルの上に「ドン」と置いた。
「そこで提案だ。今日から一ヶ月、結婚式までの間、我々は交換日記を行う」
「…………はい?」
「……承知、いたしました。わたくしは、アステル家の看板を汚さぬよう、ただの『置物』として務めを果たさせていただきます」
セシリアは唇を噛み、涙を堪えた。
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「私は、よく知らない相手と同じ寝室で夜を過ごすなど、生理的に、そして倫理的に受け入れられない。婚姻の儀までに、君がどのような人間か、何を好み、何を忌むのかを完全に把握する必要がある」
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