七番目の偽物
坂東に新たな国を創るべく立った新皇・平将門。その陣営には、主君の命を守るため同じ顔、同じ鎧をまとった「七人の影武者」が存在した。
最も若く、剣も拙い七番目の影武者・疾風(はやて)は、「自分だけが役立たずの偽物だ」という劣等感を抱えていた。
だが、敵将・藤原秀郷の猛攻により影武者たちが次々と散り、将門軍は北山の荒野へ追い詰められていく。
愛妾・桔梗が敵に捕らわれ、絶体絶命の包囲網が狭まる中、敵陣にある奇妙な触れ回りが届く。
「大地に影の落ちぬ者こそが、真の将門なり」
偽物と呼ばれた少年が、ただ一人の本物を救うために放った最後の輝きとは……歴史の狭間に散った誇り高き影の戦記。
©️2026 Tsukikage Lucia
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