龍は唄う 神子と子守唄を

『神子が御実家より帰宅される途中、事故に遭い――片目を失った。』

 入院していた病室で、さおりはその新聞を読んで「え?」と混乱していた。
 何故なら片目を失ったのはさおりであり――さおりは神子ではない。

 神子はさおりの双子の妹の、しおりであるからだ。

 しかも「しおり」は第三皇子の婚約者であるという。
 さおりは片目と記憶を失い、神殿で暮らす事となる。
 しおりと皆に勘違いされたまま。
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