聖女は美形獣人たちをトロトロに甘やかすのに本命はぽっちゃりメガネの院長様だけです!

イケメンたちに求愛されてハーレムなのに、聖女よその冴えない男でいいのか? とういうお話です。

高校3年生の咲は交通事故にあった瞬間に異世界に飛ばされる。そこで聖女と認定され第二王子の婚約者にされた。異世界転生のマンガを愛読していた咲は「聖女としてがんばる!」と楽しみにしていたが聖女としての活動はなんらできず、ただ王宮に閉じ込められるだけだった。唯一会える婚約者の王子は咲を「こんな色気のない女」と口汚く罵り、それを見る侍女達からも馬鹿にされ嫌がらせを受ける毎日。しかしある日王子から、動物病院で働くように命令される。「聖女としての実績がなければ王子と結婚できない」とのこと。「せいぜい動物の治療でもして働けこの役立たず」と怒鳴られ転移魔法で着いた動物病院は、散らかり放題の汚部屋しかない森の小屋だった。住人は髪の毛とヒゲがぼさぼさの太ったメガネ男の院長ただ1人。「え?この人と二人きりにしないでー」と嘆くも咲は取り残される。おずおずと話しかけるも「本気で働くなんて馬鹿かあんたは」と院長は冷たい。それでも聖女としてがんばりたい咲の元に初めての患者である複雑骨折をしたウサギが運ばれる。精神誠意治療してあげるとすっかりなつくウサギに咲はメロメロ。抱きしめると胸に鼻を擦り付け甘えてくる。でもなぜか院長は怖い顔をして「やめろ!」とウサギを取り上げてしまうのだった。汚部屋の掃除に料理にとおかんになってつい世話をやく咲、すると不健康きわまりない生活をする院長の優しいところも少しずつ見えてきて…… 可愛い動物達が実は美形の獣人騎士たちとは知らない聖女のほのぼの動物病院生活始まります。
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