聖女様を誘拐したら、なぜか王宮を乗っ取られました

亡国寸前のアルテミオス王国。国庫は空、貴族たちは腐敗し、もはや滅びを待つだけ――。

そんな中、国王は親衛隊長ルーベンに命じた。

「隣国の聖女様を誘拐せよ!」

だが連れて来られたのは、胸元の開いたドレスを纏う妖艶な美女サブリナだった。

「国家再建を引き受けましょう。ただし、国家運営の全権をいただきます」

そう言って王から玉璽を奪った彼女は、王宮を大改造。貴族令嬢たちを集め、大陸一の高級貴族サロン『天国の果実』を作り上げる。

各国の王侯貴族が殺到し、亡国寸前だった王国には莫大な外貨が流入。やがて王国は大陸屈指の観光国家へと変貌していく。

だが一年後、王はついに気づいてしまう。

「……せ、性女!? 聖女ではなかったのか!?」

どうやら王たちは、“聖女”と“性女”を間違えて誘拐してしまったようです。
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