星屑の妖精と幸運の少女
魔法が存在せず、人々が「魔道具」に頼って生きる世界。辺境の村で虐げられながら暮らす孤児の少女・アリアは、ある日、瀕死の妖精を助けたことで『妖精の加護(極大の幸運)』を授かる。
理不尽な理由で村を追放されてしまったアリアだったが、その圧倒的な「幸運」と、亡き祖母から教わった「薬草の知識」が組み合わさることで運命は激変!
偶然拾った石が一生遊んで暮らせる特級魔石だったり、ガラクタ屋で買った銅貨3枚の壺が国宝級の魔道具だったりと、本人の無自覚なところで規格外の奇跡を次々と連発していく。
どんなピンチも「極大の運」で跳ね返し、心優しき不遇の少女が王都へと成り上がり幸せを掴み取る、痛快・幸運ファンタジーストーリー!
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「君は何もしていない」
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ですから「何もしていない」というお言葉は、たぶん正しいのだと思います。あの方の目には、本当に何も映っていなかったのでしょう。
承知しました。では明日から、本当に何もいたしません。
鍵束をお返しして、帳簿をお返しして、わたくしは屋敷を出ました。引き継ぎ書は書いておりません。どなたからも求められませんでしたから。
三日後、公爵家の朝食は誰も時間を知らないまま冷めていったそうです。一週間で出入りの業者が消えて、二週間で使用人が七人辞めたと聞きました。わたくしはそのころ北の辺境におりましたので、全部あとから人づてに知ったことです。
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