CLOSE INTERFACE
生まれつき、左耳が聞こえにくかった赤城与一。
彼が欲しかったのは、世界を変えるような大発明ではない。
ただ、自分にとって使いやすい補聴器だった。
エンジニアとしての知識を使い、自ら補聴器の改良を始めた与一。
しかし、ある出来事をきっかけに、装置は本来拾うはずのない奇妙な信号を検出する。
ノイズなのか。
誤作動なのか。
それとも――自分自身から発せられたものなのか。
与一はその正体を確かめるため、実験を繰り返していく。
やがて辿り着いたのは、キーボードも、音声も、指先さえも必要としない、新しい入力方法だった。
思念性入力。
「これ、考えただけで入力できるんじゃない?」
ほんの小さな不便から始まった、一人のエンジニアの研究。
その発明が、この先どこへ繋がっていくのか。
この時の与一は、まだ知らない。
人間と機械を隔てていた境界が、ここから少しずつ閉じていくことを。
SF『CLOSE INTERFACE』
――世界を変えたのは、聞こえなかった左耳だった。
彼が欲しかったのは、世界を変えるような大発明ではない。
ただ、自分にとって使いやすい補聴器だった。
エンジニアとしての知識を使い、自ら補聴器の改良を始めた与一。
しかし、ある出来事をきっかけに、装置は本来拾うはずのない奇妙な信号を検出する。
ノイズなのか。
誤作動なのか。
それとも――自分自身から発せられたものなのか。
与一はその正体を確かめるため、実験を繰り返していく。
やがて辿り着いたのは、キーボードも、音声も、指先さえも必要としない、新しい入力方法だった。
思念性入力。
「これ、考えただけで入力できるんじゃない?」
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その発明が、この先どこへ繋がっていくのか。
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人間と機械を隔てていた境界が、ここから少しずつ閉じていくことを。
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――世界を変えたのは、聞こえなかった左耳だった。
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