はてさて、私の憂鬱よ〜現人神の子どもに溺愛されたので〜
「俺の名前はアーズィム・アル=マシュリク。マシュリクの現人神たる偉大な王、ムスタファの四番目の息子だ。マシュリクの名において、叶わぬことなど何もない。アーズィム・アル=マシュリクの名のもとに、その婚約を破棄しろ」
「普通に、嫌です。私はあなたのことなんてこれっぽっちも知らないし、あなただって私のことも、婚約者のこともこれっぽっちも知らないでしょう。王子だかなんだか知らないけど、ヴォワティール王国は人権先進国なんです。そんな馬鹿な命令が聞けるものですか」
王立フロラシオン高等学術院に通う16歳のセリーヌ・ボーヴォワールは、冷ややかな目つきで目の前の男の頭の先から爪先までを見た。
※長編作品「盲目の令嬢にも愛は降り注ぐ」と同じ世界観なので、一部のキャラクターの詳細などについてはそちらをご覧いただくと更に楽しんでいただけるかと思います。
あわせてご覧いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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