英雄騎士物語 ―落ちこぼれ王女と魔法を使えない少年―
魔法は使えない。それでも、落ちこぼれ王女と学園の頂点へ。
誰も信じないと決めた俺が、君の「諦めたくない」に賭けた。
家族に出生の真実を隠され、人を信じられなくなった中学三年生・平賀優斗。
学校にも居場所を見いだせずにいた彼は、ある日、魔法の存在する異世界へ召喚される。
召喚したのは、第三王女ルイ。
かつて学年トップだった彼女は、サーバントの召喚に一人だけ失敗したことで自信を失い、「落ちこぼれの王女」と蔑まれていた。
そんな少女に仕えるサーバントになれという。
事情も分からず連れてこられた世界で、見知らぬ相手に従うつもりなどない。優斗は契約を拒む。
けれど、嘲笑に傷つきながらも「諦めたくない」と立ち上がるルイを、放っておくことはできなかった。
「一番の落ちこぼれは――他人を落ちこぼれと決めつける人間と、自分を落ちこぼれだと諦める人間だ」
ルイと共に歩むことを選んだ優斗。しかし、彼にも致命的な問題が発覚する。
膨大な魔力を持ちながら、魔法を放つことができないのだ。
魔法を使えない少年と、攻撃魔法が苦手な王女。
二人はやがて、魔法学園の頂点を目指す。
身体強化と、防御・回復の魔法。
それぞれの力を頼りに強敵へ挑む二人だが、互いを想う気持ちさえ、時にはすれ違いを生む。
誰かを信じること。
自分の価値を、他人の言葉に委ねないこと。
勝敗だけでは答えの出ない問いが、二人の前に立ちはだかる。
そして、人を遠ざけていた優斗が、大切な人を得たとき――心の奥に残る闇は、何をもたらすのか。
これは、心に傷を抱えた少年と少女が、互いを支え、時に傷つけながら、英雄への道を歩む学園魔法バトルファンタジー。
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