『VRこぶとり爺さん ~鬼の宴にログインしたら、頬のこぶが最強スキルになりました~』
2038年。
世界中で大人気となったフルダイブ型VRゲーム――
《Tale Frontier Online》。
そこでは、日本の昔話や世界中の伝説をモチーフにした異世界を、自由に冒険することができる。
高校生の佐倉ユウトは、祖父から譲り受けた古いVRヘッドセットを使い、初めてゲームへログインする。
ところが、キャラクター作成画面に表示されたのは、なぜか一つの奇妙な選択肢だった。
《あなたの物語を選択してください》
ユウトが選んだのは――
『こぶとり爺さん』。
ゲーム開始と同時に、ユウトのアバターには巨大な「こぶ」が出現。
「いや、なんで俺がこんな姿に!?」
しかも、そのこぶは単なる見た目ではなかった。
《固有スキル――鬼宝『こぶ』》
こぶには、プレイヤーが受けたダメージや敵の攻撃を蓄積する特殊能力が秘められていた。
そして夜。
ユウトは山奥の森で、誰も存在を知らない隠しイベント――
《鬼の宴》
を発見する。
太鼓の音。
燃え盛るかがり火。
巨大な鬼たちが輪になって踊る、謎の宴。
鬼の頭領はユウトを見ると笑った。
「おう! そのこぶ……なかなか面白いではないか!」
「え?」
「お前、踊れるか?」
「いや、踊りなんて――」
しかし、ユウトが見よう見まねで踊り始めると、鬼たちは大歓喜。
その瞬間、ゲーム内に隠されていた特殊クエストが発生する。
《隠しクエスト――鬼たちの宴》
《報酬:???》
さらに鬼の頭領は、ユウトの「こぶ」を見つめながら告げる。
「そのこぶを一晩、俺たちに預けてみろ」
「……何をする気だ?」
「決まっている。お前のこぶを――宝に変えるのさ」
翌朝。
ユウトの頬から、こぶが消えていた。
その代わりに、ステータスには新たな文字が浮かび上がっていた。
《隠し職業――鬼宴舞踏士》
《特殊スキル――鬼宝変換》
《特殊称号――こぶを持つ者》
そして、ゲーム世界では異変が始まっていた。
昔話の世界を管理していた「物語システム」が暴走し、桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、金太郎など、数々の昔話の世界が融合し始めていたのだ。
さらに、鬼の頭領から衝撃の事実を知らされる。
「この世界の“こぶ”はな……欠点なんかじゃねえ」
「じゃあ、何なんだ?」
「そいつは――お前だけが持つ《物語の鍵》だ」
昔話の主人公たち。
鬼たち。
謎のNPC。
そして現実世界からログインしたプレイヤーたち。
すべてを巻き込んだ、前代未聞のVR昔話冒険が始まる。
これは、誰もが「欠点」だと思っていたものを武器に変えた少年が、鬼たちとともに壊れた物語を修復していく物語。
――「こぶ」があるからこそ、救える世界がある。
世界中で大人気となったフルダイブ型VRゲーム――
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「いや、なんで俺がこんな姿に!?」
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こぶには、プレイヤーが受けたダメージや敵の攻撃を蓄積する特殊能力が秘められていた。
そして夜。
ユウトは山奥の森で、誰も存在を知らない隠しイベント――
《鬼の宴》
を発見する。
太鼓の音。
燃え盛るかがり火。
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鬼の頭領はユウトを見ると笑った。
「おう! そのこぶ……なかなか面白いではないか!」
「え?」
「お前、踊れるか?」
「いや、踊りなんて――」
しかし、ユウトが見よう見まねで踊り始めると、鬼たちは大歓喜。
その瞬間、ゲーム内に隠されていた特殊クエストが発生する。
《隠しクエスト――鬼たちの宴》
《報酬:???》
さらに鬼の頭領は、ユウトの「こぶ」を見つめながら告げる。
「そのこぶを一晩、俺たちに預けてみろ」
「……何をする気だ?」
「決まっている。お前のこぶを――宝に変えるのさ」
翌朝。
ユウトの頬から、こぶが消えていた。
その代わりに、ステータスには新たな文字が浮かび上がっていた。
《隠し職業――鬼宴舞踏士》
《特殊スキル――鬼宝変換》
《特殊称号――こぶを持つ者》
そして、ゲーム世界では異変が始まっていた。
昔話の世界を管理していた「物語システム」が暴走し、桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、金太郎など、数々の昔話の世界が融合し始めていたのだ。
さらに、鬼の頭領から衝撃の事実を知らされる。
「この世界の“こぶ”はな……欠点なんかじゃねえ」
「じゃあ、何なんだ?」
「そいつは――お前だけが持つ《物語の鍵》だ」
昔話の主人公たち。
鬼たち。
謎のNPC。
そして現実世界からログインしたプレイヤーたち。
すべてを巻き込んだ、前代未聞のVR昔話冒険が始まる。
これは、誰もが「欠点」だと思っていたものを武器に変えた少年が、鬼たちとともに壊れた物語を修復していく物語。
――「こぶ」があるからこそ、救える世界がある。
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