夕焼ける図書室

放課後、その場所は夕焼けに染まる。
インクと古くなった紙の匂いがやけにノスタルジックで、有り体に青春を醸すのだ。
そろそろ彼女が来る頃だろうか。
僕は参考書を閉じた。

「君はこの物語を知っているかい?」

鈴の音を思わせる声と艶やかな黒髪を翻し、彼女は今日も書籍を語る。
今日はどんな物語を披露してくれるのだろう。



主人公足り得ない主人公と活字に取り憑かれた読書家JKの、活字系青春恋愛小説!
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