【完結】次期王太子妃は貴方と離れることを所望しております
「もういいわ」
次期王太子妃である私の冷たく吐いた言葉に、周囲の文官たちは言葉を失う。
私の怒りを皆が悟ったのだろう。
なのに言葉をかけた当人––––王太子のキースは気付く素振りもない。
「彼女に会いに行って、いいのか?」
「気にせず行ってください」
告げた言葉に、部屋にいた文官や王城使用人の顔が凍ったのが分かった。
傍に控える騎士も、思わず互いの顔を見合わせている。
皆、分かっている。
怒鳴られる方がマシだ、泣かれる方が救いがある。
『もういい』に込められた意味は、諦めだということに。
「……アイシャ、本当にいいのか?」
キースの足は、もう出口を向いている。
私ではなく、別の女性に会いにいくために……
「えぇ、どうぞ……好きになさってください」
「……すまない。次は埋め合わせをする!」
出て行くキースの背に、そっと告げる。
「もう、次なんてないわよ」
その言葉は、走りゆく王太子に届くことはなかった。
私は覚悟を固める。
半生をかけて支え続けてきた、彼のために尽力してきた。
その努力が軽んじられるのならば。
もう……この座に居る必要はないと。
次期王太子妃である私の冷たく吐いた言葉に、周囲の文官たちは言葉を失う。
私の怒りを皆が悟ったのだろう。
なのに言葉をかけた当人––––王太子のキースは気付く素振りもない。
「彼女に会いに行って、いいのか?」
「気にせず行ってください」
告げた言葉に、部屋にいた文官や王城使用人の顔が凍ったのが分かった。
傍に控える騎士も、思わず互いの顔を見合わせている。
皆、分かっている。
怒鳴られる方がマシだ、泣かれる方が救いがある。
『もういい』に込められた意味は、諦めだということに。
「……アイシャ、本当にいいのか?」
キースの足は、もう出口を向いている。
私ではなく、別の女性に会いにいくために……
「えぇ、どうぞ……好きになさってください」
「……すまない。次は埋め合わせをする!」
出て行くキースの背に、そっと告げる。
「もう、次なんてないわよ」
その言葉は、走りゆく王太子に届くことはなかった。
私は覚悟を固める。
半生をかけて支え続けてきた、彼のために尽力してきた。
その努力が軽んじられるのならば。
もう……この座に居る必要はないと。
完結おめでとうございます!
シヴィとアイシャとの出会い、ウソから出たマコト?お互いを想う優しさに不覚にも涙腺にきそうでした。
最後まで卑屈ながらも上から目線で延命処置を願う国王がもうね。アイシャの下した公国中引き回しは処刑よりも過酷。潔く罪を受け入れていれば軽く済んだかも知れないのに。
3年後、2人はやはりまだくっついていなかったかww身分が高い者同士というのも自由が利かないようで。立派に成長しているヨアムが見事なるツッコミ役ww
一方初めからマウント取りにやってきた異国の使者にも容赦なく対応するアイシャ。シヴィの残照が残っているようで為政者としては頼もしい限り。
キース贖罪の日々。やはり人を人らしくさせるのは自給自足の生活。ローエン爺様の計らいだけどキースにも「彼女」との接点があったとは。惜しむらくはアイシャのように契約はしていなかったので憑依は出来なかったとみるべき(違
元国王は決定的だとしてwwルーシーの結末はどうだったのだろう?真相がバレても逆ギレするほど反省の余地はないから、キースの推測で匂わすのが一番いいのかも?
二重人格のようなシヴィとの交代劇にこの1ヶ月余りを楽しませて頂きました。
次回作も楽しみにしております。
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解除
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