アフタヌーン、わたしの瞳に映るのは
高校二年生、3月……。
未香(みか)は進路に迷っていた。
成績は問題ないのに、将来やりたいことを見つけられない。
親の仕事を継ぐ親友、壮大な夢を掲げる幼なじみ。そんな彼らと比べてひとりだけ置いてけぼり。
進級したらクラスが別れてしまうかもしれない。
そんな不安も重なって、焦燥感を感じている日々だった。
わたしは、どこへ向かえばいいんだろう……。
そんな中出会ったひとりの女性。
彼女は花蓮(カレン)。未香の良き理解者であり初恋の相手にもなった。
しかしながら、未香はまだ気づかなかった。
――わたしたちは、出会ってはいけなかった。
彼女らの思い出が結ばれるとき、運命のいたずらが交錯する。
・・・
ここは<カフェ・サクラ>。
あたたかな空間の中、大きな桜の木がわたしたちを見下ろしている。
出会いと別れの大切さを実感するために……。
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2025.4.11 完結 25649字