幼なじみの方が大事だと言われたので、私は婚約者を降ります
伯爵令嬢リシェルは、侯爵令息エドワードの婚約者として、長年彼を支え続けてきた。
社交の調整、侯爵家との付き合い、夜会での立ち回り。
婚約者として必要な役目を果たしてきたつもりだった。
けれど、エドワードが最優先するのは、いつだって乳兄妹のフィオナだった。
体調を崩したと聞けば予定を変えて駆けつけ、夜会でも当然のように隣へ立つ。
「昔から家族同然なんだ」
そう言って、エドワードは何度もリシェルへ理解を求めてきた。
侯爵夫人だけは、そんな息子を何度も諫めていたけれど――本人は、自分がどれほどリシェルへ甘えているのか、まるで分かっていなかったのだ。
そして、ある日。
「フィオナは俺にとって特別なんだ。君とは違う」
その言葉を聞いた瞬間、リシェルはようやく気づく。
ああ、この人は最初から、私を一番に選ぶつもりなどなかったのだと。
ですから、もう結構です。
そこまで乳兄妹の方が大事なのでしたら、私は婚約者を降ります。
リシェルが去ったあと、エドワードは少しずつ思い知っていく。
自分がどれほど彼女に支えられていたのかを。
社交の調整、侯爵家との付き合い、夜会での立ち回り。
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けれど、エドワードが最優先するのは、いつだって乳兄妹のフィオナだった。
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もう今更変えろって言われても無理やろ。
ここまで野放しにしたお母さんは責任とって2人を結婚させろよ。
使えもしない乳母の娘を責任もって教育して結婚させろ。
エドワード母の行動の遅さや監督不行具合も大概ですね...そらエドワードとフィオナの育成も失敗するし乳母もあの世で泣いてるよ
今までのエドワードの行動を見ている社交界の貴族達は自分の娘をはたして嫁がせるだろうか、、まぁ、、娘を使って侯爵家を思う通りにしようと画策するならそれもありなのかもしれないけど、、令嬢の方からもっと素晴らしい令嬢がいらっしゃいますわとお断りでしょうか、、フィオナと一緒になって貴族社会からハブられてしまいなさい
フィオナって、家族同様=籍には入れてない。乳母の娘=使用人の娘=貴族ではないのに、公の場にパートナーとして連れまわしていいのか?
更新お疲れ様です。
21話で早くも元婚約者とバチバチ!にはならなかったよ、さすがにエドワードにも時と場所を選ぶ頭はあったかww
トラブルもなく翌日の侯爵邸でヴィオレッタ侯爵夫人からのフィオナへの注意喚起。せめてこれをリシェルが婚約者となった直後にやって欲しかった。夫人も息子同様にリシェルの有能さに甘えていたのだと考えられる。この息子ありてこの母ありww
>私、また何かしてしまいましたか
無自覚系悪役令嬢の爆誕ww
今 言ってる事を婚約が決まった時点でちゃんとフィオナに伝えなきゃ!!
本当、夫人はフィオナをどーしたいの?
え、好きだからって自覚があった上で盗ってたわけじゃなかったの?無自覚で自分のものと思ってるほうが気持ち悪いしタチ悪いね
エドワードとフィオナが揃ってる状態でエドワードの嫁はくるのだろうか?
相当な瑕疵がある令嬢でなければどう考えてもこないよな。
そして婚約者でもないのに王家主催のパティ―にパートナーとして出席している。
ということはブライトン侯爵家としてリシェルよりフィオナを選んだということですね。
もうフィオナとしか結婚できないんじゃないのかな?
「婚約者を排除」する計画は立てていなくとも、少なくともフィオナに「エドワードの隣は昔から自分の場所で、婚約者だろうと誰にも譲る気がはない、それがフィオナの当然で、権利で、事実である」「他の誰かにエドワードの婚約者という名前がついても、尊重する気はないし、自分がエドワードにとって、一番大事な存在であることを皆にわからせてあげるべき」と思って、意識して動いていることがハッキリしましたね。ただの可愛い甘えだと考えているエドワードは、全身に「絶対に逃がさない、離さない」と絡みつかれている事実にいつ気がつくのか。笑
他の方も書いていますが、幼少時はともかく、7歳ぐらいにある最低限の身分的線引きができていないことを確認できた時に、将来の教育のために、他家に奉公に出すか、子爵令嬢として嫁にいかす気なら、子爵令嬢の身分にあった生活と態度が身につくように実家に戻すべきでしたね。完全に侯爵家の大人のミスですよね。将来のビジョンがなさすぎる。
席、空気、置く、整える、最近このフレーズを使う作家さん増えましたね。
そのフレーズを何回も使うので変に悪目立ちしているように思います。
それによりすごく堅苦しく感じます。
夫人はフィオナをどうするつもりだったの?
あの仕上がりでは縁談なんて来ないだろうし、一生、侯爵家で面倒見るつもりだった?
使用人の娘なんだから、使用人として置けば良かったのに。夫人の判断も大分おかしいよ。
フィアナ、何か障害が
あるのかな?計算女
だったらおバカ過ぎる対応
だしね(^_^;)
フィオナバカだね。
エドワードはフィオナを優先し、と周囲に聞こえるようにマウント発言。
しかも王子の隣に行きまだマウントとるようにしている。
さすがにエドワードも気づいたみたいだが、明らかに、おそい!
跡取が世話になった女性の娘ってことは実質平民なんだよね?フィオナって。
侍女や乳母なら貴族の出な可能性があるけど、その娘(嫡女)でなければ嫁に行けなければ平民落ち。
侯爵家で面倒を見ているのなら家がない=平民が確定ってことかな。
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不審な目を向けられる未来しか見えないわ。
それを放置していた夫人も無能の烙印がおされるのまったなしですね。
口ぶりから察するにフィオナは下位貴族令嬢としても教育がなってない感じがします。
夫人も息子を叱責する前に我が身を省みた方がよいですね。
すごい!フィオナ、この状況でその発言🤭
侯爵家に引き取られて、ドレスや装飾品も用意してもらってるのに、教養部分は疎かにされたんだ…。
侯爵家としては、フィオナをどうするつもりだったんだろう🤔謎がいっぱい。
今このお話の更新が1番楽しみ。朝から読めるなんて嬉しすぎる😆
これはまだ始まりにすぎない。後悔の波は次から次へとやってくるぞ、エドワード😁(やってきて!)
王家からの正式な訪問の先触れが使者から渡されるのではなく、一般の郵便物に紛れているというのは少し違和感があります。
それにしても、幼少の頃から侯爵家で面倒を見て教育を与えた割に、フィオナのこの無作法ぶりはなんなのだろうか。
教育はしたけど客人扱いで境界線を曖昧にしたから増長したのか、そもそも下位貴族程度の教育しかしていないのか。