最期に彼女が選んだのは、婚約者ではありませんでした 〜戦場で死んだ辺境伯令嬢と、残された四人の歪な関係〜
――その最期に、彼女が選んだのは婚約者ではなかった。
その死を境に、残された四人の関係は静かに歪んでいく。
婚約者だった男。
彼女に選ばれた騎士。
親友だったはずの令嬢。
そして、妹。
それぞれが“正しい選択”を重ねたはずなのに、
気づけば誰一人として、同じ場所には立っていなかった。
これは、一人の死をきっかけに、
人の関係が少しずつ崩れていく群像劇。
静かで、重く、そしてどこにも救いきれない物語。
※バッドエンドから始まる物語。ハピエン厨が書くビターエンドです。
※ドロドロの人間関係を描いています。苦手な方はご注意ください。
※人が亡くなる表現があります。苦手な方は自衛ください。
喪失の痛みの中
神ならぬ身で出来なかったことを嘆き、
自分と違う選択をした友に、婚約者に、
「俺ならこうしたのに何故君はそうしなかった」
が繰り返し問われてますね
自分を責めて後追い自死とかしないだけマシ?
かもですが、
神ならぬ身なのだからと
自分も友も赦すには至らない、
何故神は彼女を見殺しにした?!とさえ
考えて居る処かも。
あちらの彼も、こちらの彼も、彼女も
皆、そういう妄執にも似た想いに囚われ
其処から動けずに居る
こんなに喪失が痛くなければスルーされた話で、
ある意味、幸福の裏返しでもあります。
逆にまだ喪ったものの
少ない
…喪う事に慣れていない人の想いでもあります
若いな。
多くを喪い、大事な人が何人も鬼籍に入れば
慣れてしまうことを、まだ生々しく悼んでいる
そうして深く痛む人と出逢えたことが
幸せだったのだと気付くには
まだ長い時間が要りますね
事象、出来事を追うお話が多い中、
人間の葛藤を中心に描かれていて
とても読み応えがありました
有難うございました
完結お疲れ様でした。感想としてはまだ物語が続く感じがあります。
ユリウスとミレイユはお互いに線を引きつつも求めあっている節もあるし、ディオンは重圧に潰されそうになりながらもセルジュやリリアの助けを借りて辺境伯代理のごとき働きを見せる。痛みを感じながら生き続ける姿は生々しいです。
彼らが喪失感に抗いながら年月を経た上で、アリスを思い出話として再び手を取り合える日がくる事を願います。
職場婚で、
妻と他部署の旦那が
妻と同部署の同僚見て、
その専門職ならではの
同チームにしか分からない会話を聞いて
疎外感感じる、
特に死に際まで妻に職場伝達優先されて
夫とは?を感じた
…って奴ですよね
焦げ付いた戦場が舞台だから
人間性だけで優先順位つけられなかった
責任感強い真面目人間と、
戦場に居ないだけに
死に際くらいは…と言う人間性優先の
例外を赦せた
後方支援の人間のすれ違いでもあります
で秘めた恋情、
日頃からの疎外感の積み上げ、と
歪さを積んでたのが
死で一括清算となり破綻する
死に際に呼んだのは
職場伝達だったのか、
人としてだったのか
その辺もごちゃごちゃになって
もう答えを聞けない相手が居るだけに
2度と其処を確認出来ず
モヤモヤ抱えたまま進まなければならない
この先のどろどろは
歪さの中で
自分が本当は何をしたかったのか
各々が残骸を拾いながら再発見する話であり、
そのしたかったことは
死んだ彼女故に
もう永遠に叶わない鎮魂の、絶望の話にもなる
展開楽しみにお待ちしております
更新お疲れ様です。
ユリウスとミレイユの関係が少し進歩。
亡き友人と去ってしまった友人との思い出を共有する。これしか喪失感を薄める事は出来ないので、このカップルは最適。
燃えるような情熱はないけど互いの静かな想念が感じられて美しいです。
前話でのディオンとセルジュの互いにライバル視しつつ、目的が一致して辛うじて繋がっているのとは対象的。
更新お疲れ様です。
ユリウスとミレイユの一見すると仲睦まじき様子が、内面では空虚な風が吹いている。
その原因は4人が「友情を求めて」それぞれ婚約してしまった事に尽きると思われ。だからこそアリスやディオンの喪失感が強く、お互いに愛情を感じないのかも。
現時点では失敗した婚約にしか見えないけど、傷の舐め合いとは言え時間が経てば愛情に昇華できる可能性もあり。38話からミレイユがざまぁルートに進行したと思われましたが、こんなやりとりを見ると彼女のワンチャンを期待してしまいます。
こちらも拝見しております。戦争が休止してもまだ続くこの物語。
アリスの妹リリアの台頭も意外ながら、ミレイユがこのタイミングで婚約解消とは。本心からの愛情ではなく4人で一緒にいるために婚約をしたのはミレイユだけど、ディオンもまたそれと知りつつ乗ったよう。だからこそあっさり解消できたワケか。残った3名が本来の立場に戻ってしまったというべきか。
このまま本命のユリウスのもとに行くのか、そんな彼女をユリウスは受け入れられるのか??
「小田原評定」
「会議は踊る。されど進まず」
「戦争は会議室で起きているんじゃない。最前線の辺境で起きている」
会議にまつわる慣用句はいくつかあるが、最前線の危機に王都が何もしなかった結果が辺境伯父娘の戦死か。最前線を抜けられたら次は王都だぞ。
最前線の危機に対して増援を送る事は王都を手薄にするという理由らしいが、最前線を突破されたら王都が戦場になるという想像力もないのかね。
絶対、会議室の連中は王都を餌に敵を縦深陣に引きずり込んで後方の補給線を絶つと言った高度な作戦など考えていないだろうな。
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