「残念ですが……あなたたちは、このまま処刑台行きです」
「サラ、君は本当に何もできない愚かな女王だ」
国庫を食い物にしながら私を嘲笑う夫と、それに同調して宝石を買い漁る実の母。
彼らは知らない。十年前、尊敬する父を毒殺して情事に耽る二人の姿を、私が部屋の片隅で息を殺して見ていたことを。
父の死から十年。私は「無能で従順な操り人形」を完璧に演じながら、国を内側から腐らせ、隣国の冷酷な皇帝に莫大な軍資金と密書を送り続けてきた。
すべては、四月一日のエイプリルフールに、この国ごと彼らを地獄へ落とすために。
決行の日。
王宮に絶対の結界を張り、自らの命ごと彼らを道連れにしようとした私の前に、ついに空から皇帝の龍騎兵が降り立つ。
「今日だけが真実よ。あなたたちは処刑台行きです」
慌てふためく夫と母を冷酷に切り捨て、復讐を完遂した私。
あとはこの命を差し出すだけだったのに……
「勝手に死なせてたまるか」
十年間、密書だけで繋がっていたはずの非情な皇帝は、なぜか私に強烈な執着を抱いていた。
「民の命を救いたければ、俺と結婚しろ」
国を守るための冷徹な契約結婚。
そう思って首を垂れた私を、皇帝は獲物を逃がさない猛禽のような瞳で見つめていて……?
これは、愛を捨てた冷血な女王が、腹黒い皇帝の激重な執着によって逃げ場のない溺愛の檻に閉じ込められるまでの、八日間のカウントダウン──
国庫を食い物にしながら私を嘲笑う夫と、それに同調して宝石を買い漁る実の母。
彼らは知らない。十年前、尊敬する父を毒殺して情事に耽る二人の姿を、私が部屋の片隅で息を殺して見ていたことを。
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すべては、四月一日のエイプリルフールに、この国ごと彼らを地獄へ落とすために。
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