西風が運ぶ白い便り
雨上がりに咲く白い花、ゼフィランサス。
その村には、最初に咲いた花へ願いを告げると、西風が大切な人のもとへ想いを運んでくれるという言い伝えがあった。
小さな郵便局で働く澪には、七年間ずっと書けないままの手紙がある。宛先は、村を離れた幼なじみの悠真。
何度も言葉にしようとして、それでも書けなかった想い。
ある九月の朝、雨上がりの石垣に一輪のゼフィランサスが咲く。
「悠真に、会いたい」
澪が初めて花へ本心を託したその日、一通の手紙が届いていた。
差出人は、朝倉悠真。
「汚れなき愛」「便りがある」「期待」。
ゼフィランサスの花言葉と古い言い伝えをモチーフに描く、届かなかった言葉が七年の時を越えて動き出す、やさしく切ない再会の恋物語。
その村には、最初に咲いた花へ願いを告げると、西風が大切な人のもとへ想いを運んでくれるという言い伝えがあった。
小さな郵便局で働く澪には、七年間ずっと書けないままの手紙がある。宛先は、村を離れた幼なじみの悠真。
何度も言葉にしようとして、それでも書けなかった想い。
ある九月の朝、雨上がりの石垣に一輪のゼフィランサスが咲く。
「悠真に、会いたい」
澪が初めて花へ本心を託したその日、一通の手紙が届いていた。
差出人は、朝倉悠真。
「汚れなき愛」「便りがある」「期待」。
ゼフィランサスの花言葉と古い言い伝えをモチーフに描く、届かなかった言葉が七年の時を越えて動き出す、やさしく切ない再会の恋物語。
あなたにおすすめの小説
幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました
公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。
けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。
やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。
――もう、この結婚には見切りをつけよう。
夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。
身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。
一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。
幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。
6年分の遠回り~いまなら好きって言えるかも~
私の身体を揺らす彼を、下から見ていた。
まさかあの彼と、こんな関係になるなんて思いもしない。
今日は同期飲み会だった。
後輩のミスで行けたのは本当に最後。
飲み足りないという私に彼は付き合ってくれた。
彼とは入社当時、部署は違ったが同じ仕事に携わっていた。
きっとあの頃のわたしは、彼が好きだったんだと思う。
けれど仕事で負けたくないなんて私のちっぽけなプライドのせいで、その一線は越えられなかった。
でも、あれから変わった私なら……。
******
2021/05/29 公開
******
表紙 いもこは妹pixivID:11163077
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します
「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
白い花嫁の約束
五月の終わり。
海を見下ろす小さな港町では、今年もミカンの白い花が咲いていた。
高校二年生の結衣は、父の転勤で、生まれ育った町を離れることになる。
けれど彼女には、どうしても言えないままの想いがあった。
その相手は、幼いころからずっとそばにいた幼なじみの航平。
「純粋」「愛らしさ」「清純」。
ミカンの花に込められた花言葉と、祖母から聞いた「花嫁の花」の物語に背中を押され、結衣は夕暮れのミカン畑で、一輪の白い花とともに初めて自分の気持ちを伝える。
好きと言えないまま別れるのか。
それとも、離れてしまう前に想いを届けるのか。
やがて二人が交わしたのは、永遠ではなく、ひとつの小さな約束だった。
「来年、この花が咲いたら帰ってきて」
海辺の町に咲く白いミカンの花が、二人の初恋と未来を静かにつないでいく。
花言葉と伝承をモチーフに描く、少し切なく、やさしい青春純愛短編です。
王子を身籠りました
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
あなたへの恋心を消し去りました
私には両親に決められた素敵な婚約者がいる。
私は彼のことが大好き。少し顔を見るだけで幸せな気持ちになる。
だけど、彼には私の気持ちが重いみたい。
今、彼には憧れの人がいる。その人は大人びた雰囲気をもつ二つ上の先輩。
彼は心は自由でいたい言っていた。
その女性と話す時、私には見せない楽しそうな笑顔を向ける貴方を見て、胸が張り裂けそうになる。
友人たちは言う。お互いに干渉しない割り切った夫婦のほうが気が楽だって……。
だから私は彼が自由になれるように、魔女にこの激しい気持ちを封印してもらったの。
※このお話はハッピーエンドではありません。
※短いお話でサクサクと進めたいと思います。
やっぱりあなたは無理でした
愛する婚約者とその恋人に嵌められ、断罪された挙句惨めに捨てられた侯爵令嬢フローリア・コーラル。
修道院に向かう途中で不遇の死を遂げた彼女は願った、もう一度人生をやり直したいと―― 目覚めた時彼女の時間は半年前に巻き戻っていた。
今度こそ第一王子ジュリアンの心を取り戻し「愛する人から愛される」というささやかな願いを叶えたいと奮闘するフローリアだが、半年後フローリアが断罪されたあの日が再び訪れてしまう。
同じ光景、同じ台詞、何もかもが同じ……でもたった一つだけ違っていることがあって!?
※「小説家になろう」さまにも掲載中