「白い帆の咲く家」(誕生花が紡ぐ、366日の物語 ~9月1日~)
海辺の町に建つ古い洋館、「白帆の家」。
そこには、白い帆のような花を咲かせるスパティフィラムと、一人の老女が暮らしていた。
若き日に愛した人は戦地へ赴き、帰らぬ人となった。
それでも彼女は、悲しみを抱えながら多くの人の心に寄り添い続ける。
「上品な淑女」「清らかな心」「包み込む愛」。
スパティフィラムの花言葉に重なるように描かれる、待つこと、許すこと、そして誰かの痛みをそっと受け止めること。
長い歳月の果てに届いた一通の手紙が、止まっていた時間を静かに動かしていく。白い花が見守る、切なくも優しい愛の物語。
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