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すごいお話でした。びっくりしました。
全てにおいて自分勝手な親、自己犠牲を強要された娘、彼女を思い、ごめんと胸の中で手を合わせながらも彼女に我が身の平穏を守られて行くことをやめないきょうだいたち。
経験したことがなければわからない気持ちや涙が所々に小さく、でも凛と書かれているせいでリアルさが半端なく。逆に当事者はここまできちんと自分のことを自覚できていないことを思えばそこに秀逸なフィクションを見るようで。驚きました。
現実はここまで極端ではありませんが、極端を描くことで見えてくるものはやはり強烈な光のようで。光とともに浮かび上がる影もくっきりその輪郭を主張する。なるほど。改めて小説の醍醐味を感じました。
青空のレストランという映画を観たときに、頭ではいい映画だとわかるのに、心が拒絶したんですよねぇ。誰もがあなたみたいに仲間に恵まれているわけじゃない!って。同じ思いを知っている人間にとってこれは毒にしかならない!って。同じ思いをしていても主人公は仲間に支えられ、私は一人じゃないか!って。かと言って、仲間が欲しいわけでもない。自分以外の人間に負担をかけることがどうしてもできない。自分の荷物は自分で持つものだ…観る前に戻りた
いくらいに観た後つらくなりました。
正直に言えば、このお話も読みながら終始、怖かったです。読み終えて残るものが読む前よりも大きく広がった闇だったらどうしようって。怖がりながらも一気読み。杞憂でした。読んで良かったです。読む前には戻れないお話でした。きっとこの先も折りに触れ思い出すと思います。心では泣きながらも完璧な笑顔を浮かべ続けた少女と、森から少女だけに目を凝らし耳をすませ続けたダークエルフと。どちらも、そうする以外に選択肢がなかったからしていたことですが、その姿は傍から見れば抱きしめたくなるような愛しさですね。それこそ先の見えないずっと続く暗いトンネルをただひたすら歩き続けるような日常と同じ。本人にはわからないけれども、きっとそこには愛しさもある。
次のお話がどんなものであれ、楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
感想ありがとうございます!励みになります。
嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます。
今回のお話は美は人に自信を与える現実とは正反対にそれしかないことで自信を失う女性のお話でした。
犠牲にされることと犠牲になることは似ているようで違うのではないかと思い、親やきょうだいに強いられてのことではなく自分が選んだ道にある自己犠牲でも、その中に生まれる葛藤や苦しみ、時に感じる喜びなどを書きたいなと思っていました。
決して器用ではない二人が不器用ながらに守って、捨てて、選んで、紡いでいく姿は愛おしいのかもしれませんね。
明るく楽しく読めるお話ではなかったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
これだけのことを感じてくださったJasmin様の豊かな感受性にとても驚かされました。そしてとても励みになりました。
次の作品はファンタジーで少しオムニバス調で書いていく予定です。
また気が向いたときにでも足をお運びいただけますと幸いです^^
感想ありがとうございました!