白銀が護りし緋の神子 ―花笑の箒星―
『飛びたかった。あの空の向こうへ――』
名門相楽のお嬢様・憩は、窓から脱走を繰り返すおてんば娘。
閉ざされた世界で生きてきた少女の願いは、
みんなと同じように『普通の生活』を送ること。
しかし、少女は飛び方を知らぬ1羽の金糸雀(カナリア)――。
何不自由ない生活に護られ、
何不自由ない愛情を贈られ、
何不自由ない日常を過ごす。
それは、憩にとって鳥籠以外の何物でもなかった。
大空へ羽ばたくことを夢見る少女は、
今宵もまた希望を乗せた羽根を大きく広げる。
この夜が、宿命を運命に変える日になることを知らずに――。
白銀が護りし緋の神子 ―金霞(きんか)の五星(ごせい)― 【完】
本作は前作の前日譚に当たりますが、こちらからでもお楽しみいただけます⭐︎
※当シリーズは、その瞬間に最も感情が動いた人物を描くため、1話内で意図的に視点が切り替わります。
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