丼空抄(どんくうしょう)
カツ丼に始まり、天丼、海鮮丼、焼肉丼……ありとあらゆる丼を食べ尽くした「私」が、暴食の果てに病院で目覚める。丼を禁じられた「私」が見た夢の中で、丼たちは語りかける――「私たちは、あなたの幸福のためにあったのです」。
食欲と記憶、執着と悟りが交錯する、“丼文学”の到達点。
仏教の「空(くう)」と丼の「空(から)」が重なり合うとき、茶碗の円は宇宙となる。
『カツ丼礼賛』『天丼黙示録』に続く三部作、ついに完結。
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