異人転生〜とある国と宗教の腐敗の記録〜
アグダー帝国の影、最下層の貧民街クラン。その片隅に佇む娼館『ジュジャクの館』で、ひとりの娼婦が静かに息を引き取った。死は日常のように転がっていたはずだったが、彼女の死は、何かを呼び覚ましてしまった。
やがて館に現れたのは、人ではない何か。血を啜り、肉を裂き、笑うこともなく娼館の主を殺し去った怪物。
その怪物と遭遇したのは、最強と謳われた霊拳術師ジェイクだ。放っておけず立ち向かうも、抗うことすら許されず叩きのめされる。
だが、怪物は彼の命を奪わなかった。代わりに、呪いのような言葉を残す。
「フィオナの死の真実を探せ」
かつて、ジェイクが本気で愛した女騎士フィオナ。彼は、未だ彼女の死に縛られていた。しかし、怪物の言葉に触れてから、ジェイクは闇に潜む真相へと足を踏み入れる。
やがて明らかになったのは、ふたつの大国を支配している者たちの陰謀と、巨大なる宗教の影。貴族たちの欲望と狂信者の野望が紡ぎあげたものは……怪物などよりも遥かに醜く、汚く、腐臭を放つものだった。
※残酷な描写や、鬱な展開があります。苦手な人は読まないでください。
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