婚約破棄を言い渡されたので承諾したら、なぜか王太子が取り乱しています
「アリシア・フォン・ベルティーユ。お前との婚約を破棄する」
王宮の大広間に、冷たい声が響いた。
その声の主は、この国の王太子であるレオンハルト殿下。
金色の髪に、澄んだ青い瞳。誰もが見惚れるほど整った容姿を持つ彼は、私の婚約者だった。
もっとも、過去形になるのだけれど。
「理由は分かっているな?」
「……いいえ。殿下、理由をお聞かせいただけますか?」
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