薬剤師ですが何かご用ですかと言ったら相手は転生した元彼女だった。
俺は地方在住の町薬局で働く薬剤師だ。
出身地の町に、この春から帰って来た。
もともと、この町には薬剤師になる為に必要な薬学部のある大学がない。
その為、この町の人間で薬剤師になりたい者は他県の大学に行かざるを得ない。
そして大学を出た後、その地域の薬剤師になり数年の勤務経験を積んでから、この町の薬局に転職して来るのが当たり前となっている。
何せ、この町の老齢人口は増加の一途を辿っておりその為薬剤師の数も足りない。
とこのような事情でこの町の薬剤師の待遇は近隣の都会である福○県よりだいぶ良いのだ。
意外だが九州全体を見渡しても、ここの地区の薬剤師の待遇は良いのだ。
但し、病院内の薬局は別だ。病院内薬局は町薬局とは異なり営利性を求めないのが通例だからだ。その為、薬剤師の給与という待遇面では差があるのだ。
そもそも町全体的に給与面で待遇の良い職場がないので、若者はより多い収入を求めて他県へ出て行く。
その為必然的にこの町に残る若い男の数は少ない。
したがって、この町で働く男達は老齢者の割合が多いし、もし若い男を見かけたら、その男
達は他県の企業からの出張者が多いのだ。
したがって、俺のような薬剤師という立派な肩書きを持つ若い男は女性にモテる。
なぜなら、前述した通り収入も良くライバルとなる収入の良い男達は他県からの者が多いからだ。
この町の住人達は、自分達の娘には地元に残って結婚して欲しいと願う者が多い。
但し先程述べた通り、この町では収入も良くて結婚に適した若い男は希少価値なのだ。
そうしてライバルとなる地元出身でこの町に残ったのは公務員か又は、年収300万未満の低所得の連中のどちらかになる。
つまりはライバルと呼べる程の男達の脅威はないのだ。
そんな感じで悦に入っていた俺は、待合室に座っている、1人の女性に気づいた。
「顔見知りではないなぁ。でもなんか気になる
」などと思いなから俺は先程までの空想に戻ってニヤニヤしていたら、突然声をかけられた。
改めて声のする方向を見ると先程見かけた女性だった。
続く
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