魔王が始める世界征服

 魔王。それは世界を闇に覆う災厄の化身。
 これは、原初の魔王の物語。

 群雄割拠、幾多の国と国が争いを繰り広げる戦乱の時代。
 永世中立を掲げるロザリア法国では、とある祭事が執り行われていた。
 神の名の下に、恩恵とも比喩できる超越した力を宿す神託の授与式。

 守護学院が定めた数々の試験に圧倒的な成績で合格したルシル=ルークスは、『大切な人を守れる力が欲しい』と強い願いを胸に秘め、神託が示される時を待っていた。

 だが、その身に示されたのは、神に反逆する意を持つ逆十字架の紋章。
 それは、法国に伝わる聖典に記述されている災厄の権化、魔王の印そのものだった。

 ルシルは魔王の神託を宿す異端として、裁判の有無も無く唐突に処刑を言い渡されてしまう。
 絶望に支配されるまま、磔台に拘束され、死刑執行の幕が落とされる正にその時。
 美しい少女が目の前に突然現れ、ルシルは何とか窮地を脱する事となった。

 助け出された先で、少女は自分の事を大罪の魔女だと名乗ると、ルシルに世界を滅ぼせと言い放つ。
 ルシルは自分の置かれた複雑な状況と、大切な人を守るために、世界を手中に収める為に動き出す。
 
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