スベル・スリップ・ライフ ~俺の魔法は“滑る”だけ~

 魔導士の名家に生まれた少年、鳴海界。

 彼は魔法が使えないという理由だけで、幼いころから冷たく当たられていた。
 適齢期になっても魔法開花なし。15歳になって、彼が半分諦めていたところ、突然使えるようになった。 

 その後、彼は姉の熱い薦めにより、シカゴにある名門ルビナーツ魔法学園に入学。
 そこの在校生はもちろん、入学者全員が魔法界のエリートとなるたまご。
 彼らはどんな魔法だって、巧みに扱うことができた。

 だが、界だけは違った。
 みんなのように呪文を唱えても、彼が他の魔法を使えることはなく。
 彼が使える魔法は、物を滑らせる『スベル』という魔法だけ。

 入学初日に、しょうもない魔法を強制披露させられ、クラスメイトに笑われた彼だったが。

 数日後に見た彼の本来の姿に、全員が目を剥く。

 「――――ねぇ、あなた本当に1つの魔法しか使えないのよね?」
 「ああ、そうだけど?」

 これは1つの魔法しか使えず家族に罵倒される日々を送っていた少年が、魔法界に名を轟かせながらも、普通の学園生活を手に入れる物語。
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