遠山家のもう一つのお話 お兄ちゃんは分からない
遠山陽太、高校二年生。特技は家事全般。
母と双子の妹は、家族が「聖域」と呼ぶ部屋で、男同士の恋愛を描く薄い本を作っている。
ある日、清楚で物静かな妹のクラスの委員長が、プリントを届けに玄関へやってきた。
この家の実態だけは、絶対に知られるわけにはいかない――。
必死に守ろうとする兄と、隠すつもりのない母娘。そして、何もかも分かっているらしい無口な父。
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