ユルギと剣の柱

日本が世界から消えた日。
それは、日本を復活させるための計画が始まった日だった。

歴史を紡ぐこと、命を繋ぐこと、
そのためにできることはいったいなんだろう。
大切にしたいことはなんだろう。

愛する者を自由にするため。
そのために生まれて来たんだと言えたなら。


日本復活のカギとなる少女・ユルギは、ずっと自分のそばにいて、守ってくれる兄ツルギのことを疑っている。

「いつか、必ずここから連れ出すから」

自由にしてみせるから――――。

その言葉が本物になる日。

ユルギの本当の旅が始まる。
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