働かないエルフと封魔の森
システム開発会社でSEとして働く森川莉奈、二十九歳。AI導入で仕事が楽になるどころか、「すぐできるでしょ」「ついでにこれも」と仕事を押しつけられる毎日に疲れ果てていた。
ある夜、帰宅した莉奈が「もう人間なんて嫌」「働きたくない」「誰もいないところがいい」と愚痴をこぼすと、謎のシステムがそれを転生の希望条件として処理してしまう。
目を覚ました先は、人里から隔絶された《封魔の森》。しかも莉奈は、長命で魔力適性の高いエルフの少女になっていた。
防護結界つきの一軒家まで用意された森で、今度こそ誰にも指図されず、のんびり暮らす――はずだった。
ところが、傷ついた魔獣や契約に苦しむ精霊、困りごとを抱えた村人たちが次々と森へやってくる。莉奈は働くつもりなどないのに、困っている相手を見捨てることもできない。助けた者たちは森に残り、畑や水路、薬草園、温泉、交換所まで勝手に充実していき……。
さらに、静かだった森へ領主や神殿の思惑まで向けられ始める。
これは、二度と社畜にはなりたくない元SEのエルフが、「働かない自由」を守るため、なぜか周囲の問題を解決していく異世界ファンタジー。
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