春を呼ぶ。
頭に癌を患った、とクラスメイトの佐久間裕翔から死を告げられた風瀬端流音は、翌日から、緊急入院となった彼の見舞いへと赴くこととなる。病室での会話中、彼からの「好きな季節を教えて」という問いに素直に「春よ」と答えると、どういうわけか「春を呼びに行く」こととなってしまった。
病院を飛び出して、二人だけで「春を呼び」に遠出する。その中で交わされる言葉と、彼の中に見え隠れする心理。利己的で僭越的な憶測を通して繰り返される感情の起伏。その内に湧いてくる違和感の正体とは?
強い感情が生んだ「二人の最期の時間」の真相に気が付いたとき、あなたはきっと涙する。
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