薔薇のゆかり
レーヴェン国南部に栄えるブランギット。
この領地を治めるリューネブルク伯爵家は、「この家なくしてレーヴェン無し」とまで謳われるほどの大貴族である。
しかし、伯爵家長男のヴィーツはこの家を継ぐことの難しい状況に置かれていた。同じ年に生まれた弟は現王の姪を母に持つが、自分は父伯爵が豪商の娘に産ませた所謂庶子。血筋に重きをおく古い慣習の中で思い悩むヴィーツにとって、本と森だけが友達だった。
そんなヴィーツが森で見つけた、花に包まれた小さな屋敷。そこで出会ったのは、母と二人で暮らす、忌むべき運命を持つ美しいアルビノの少女だった。
現代に残る「神の薔薇園」のゆかりをめぐる、童話調西洋ファンタジーです。
作中に出てくる人物・都市などはドイツ語名を元にしておりますが、実在の人物等との関係はありません。
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