天啓を得た侯爵令嬢の婚約破棄
レクスリア王国の王宮の、重大な話し合いを行う小さな応接室で、婚約者であるアルベール王太子とその両親である女王と王配と向かい合って座っている婚約者であるサリア・スペンティアラが、父の侯爵の挨拶が終わるや否や、被せるように『婚約解消』を願い出た。
その態度はおおよそ淑女としては相応しくないものだったが、サリアの願いは王家としても以前から把握していたし、実際、前日にアルベールが直接言われていたことであったので、応接室には諦めのような空気が漂っていた。
一方、生家であるスペンティアラの邸では、侯爵夫人である母に妹のセリアが何度もお願いお願いとねだっていた。
「王太子様も私が婚約者だったらとおっしゃっていたわ。スペンティアラの娘が良いなら私だって良いじゃない。私の方が王妃に向いてるってお母様だって言ってたでしょう」
強気な侯爵令嬢サリアが、長年の姉妹格差、姉弟格差に不満から生家を捨て、母国を捨てて超絶裕福な平民として生きていくというお話。
アルベール王太子には最愛の女が居ますし、妹はクレクレ次女で、両親は愚かな毒親。
王家にもトラブルが続き、どうしてもスペンティアラ家と婚姻を結ばなければならない事情があり、無理矢理セリアを婚約者に据えるが、婚約破棄を侯爵令嬢が突きつけ出奔するお話です。
短編です。
似たようなお話がどこかの国であるかもしれませんが、他人の空似です。
異世界恋愛ゆえ、優しいゆったりとした気持ちで軽く読んで頂ければ幸いです。
小説家になろうにも掲載します。
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