タイムマシンを持っている
主人公は、辛い現実から逃れるために「タイムマシン」を持っていた。
それは本物の機械ではなく、頭の中で何度でも人生をやり直せる妄想のことだった。
失敗した過去も、後悔も、自分の欠点もなかったことにして、理想の自分として生きる。そんな夢の世界に何度も逃げ込み続けていた主人公だったが、やがて妄想と現実の境界が曖昧になり始める。
このままでは現実を生きられなくなる――そう感じた主人公は、自らタイムマシンを壊すことを決意する。
そして現実を生き始めた主人公は、ひとりの人と出会い、恋をする。
しかし、その恋にはたったひとつの嘘があった。
今でも消えない後悔に、何度も「あの日に戻ってやり直したい」と願う主人公。
けれど、もし本当にやり直してしまえば、今隣にいる大切な人を失うかもしれない。
だから主人公は、後悔も嘘も抱えたまま前を向くことを選ぶ。
これは、やり直しを夢見続けたひとりの人間が、戻れない過去を受け入れながら愛を選ぶ物語。
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