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7◆アルマ視点
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僕の名前はアルマ。
………僕には悩みがある。
僕にはいっぱい声が聞こえて、僕を苦しめるんだ。
『小さな幸せをみつけて穏やかに生きることが、僕の幸せなんだ』
涼やかな優しい少年の声はそう言う。
『悪役令息をざまぁして懲らしめなさい』
冷たい冷酷な性別のわからない声はそう言う。
『愛してるのに、どうして?必ずみつけて、絶対に結ばれるの!』
狂った妖艶な青年の声はそう言う。
………僕は、苦しみを抱えて新しい学園に足を踏み出した。
声がうるさくて苦しくて、僕はあまりクラスに長居をしたくない。
休み時間に話しかけてくれたステファン様には悪いけど、お願いあまり話しかけてこないで………。
だって、声がうるさいんだ。
誰の声も聞きたくないんだ。
………一人で抱えるしかない悩みに、僕は昼食なんて食べる気しない。
一人でいても声がうるさくて辛いのに、人がいっぱいいるところなんてもっとうるさくて恐ろしい。
原因のわからない複数の声。
僕は今日から寮生活だから、家族に心配かけたくなくて笑顔でお別れした。
孤児だった僕を養子にしてくれて、本当の家族のように大切にしてくれた僕の初めての家族。
………泣くわけには、いかないよね。
僕は昼休みが終わるまで、人気のない場所に隠れて時間を潰した。
………僕には悩みがある。
僕にはいっぱい声が聞こえて、僕を苦しめるんだ。
『小さな幸せをみつけて穏やかに生きることが、僕の幸せなんだ』
涼やかな優しい少年の声はそう言う。
『悪役令息をざまぁして懲らしめなさい』
冷たい冷酷な性別のわからない声はそう言う。
『愛してるのに、どうして?必ずみつけて、絶対に結ばれるの!』
狂った妖艶な青年の声はそう言う。
………僕は、苦しみを抱えて新しい学園に足を踏み出した。
声がうるさくて苦しくて、僕はあまりクラスに長居をしたくない。
休み時間に話しかけてくれたステファン様には悪いけど、お願いあまり話しかけてこないで………。
だって、声がうるさいんだ。
誰の声も聞きたくないんだ。
………一人で抱えるしかない悩みに、僕は昼食なんて食べる気しない。
一人でいても声がうるさくて辛いのに、人がいっぱいいるところなんてもっとうるさくて恐ろしい。
原因のわからない複数の声。
僕は今日から寮生活だから、家族に心配かけたくなくて笑顔でお別れした。
孤児だった僕を養子にしてくれて、本当の家族のように大切にしてくれた僕の初めての家族。
………泣くわけには、いかないよね。
僕は昼休みが終わるまで、人気のない場所に隠れて時間を潰した。
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