聖なる日の物語
枕元に置かれたスマホの画面が振動音と共に明るくなる。
ゆっくり体を起こして物音を立てぬ様に慎重に歩き、寝室のドアをそーっと閉める。まだ明るいスマホの画面には、たーちゃんという登録名の下に、もう直ぐ着くよ(ピース)の文字。
お付き合いしている頃から変わらない夫の登録名に、大丈夫だよ(笑顔)と返信をする。
台所へと移動して冷蔵庫からサラダボウルを取り出し、ラップを外してからテーブルに置く。コンロの前に立ち、お鍋の蓋をとる。おたまでかき混ぜると淡い香りが鼻をくすぐる。
小さめのジャガイモを手でつまんで口に入れようとした時に、リビングのドアが開き、大きな荷物を抱えた夫がそーっと帰ってきた。
小さい「ただいま」という声に、口をもごつかせながら「お帰り」と返す。照れ笑いを浮かべる私に、イタズラを見つけた母親みたいな笑顔が向けられていた。
クリスマスイブからクリスマスにかけての三瀬家が舞台です。
夫婦の会話がメインとなります。
ゆっくり体を起こして物音を立てぬ様に慎重に歩き、寝室のドアをそーっと閉める。まだ明るいスマホの画面には、たーちゃんという登録名の下に、もう直ぐ着くよ(ピース)の文字。
お付き合いしている頃から変わらない夫の登録名に、大丈夫だよ(笑顔)と返信をする。
台所へと移動して冷蔵庫からサラダボウルを取り出し、ラップを外してからテーブルに置く。コンロの前に立ち、お鍋の蓋をとる。おたまでかき混ぜると淡い香りが鼻をくすぐる。
小さめのジャガイモを手でつまんで口に入れようとした時に、リビングのドアが開き、大きな荷物を抱えた夫がそーっと帰ってきた。
小さい「ただいま」という声に、口をもごつかせながら「お帰り」と返す。照れ笑いを浮かべる私に、イタズラを見つけた母親みたいな笑顔が向けられていた。
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