鑑定しかない俺のダンジョン研究工房
世界各地に突如出現した“ダンジョンゲート”。魔物、魔力、未知の素材――。
世界は一変し、人類は“探索者”と呼ばれる新たな時代へ突入した。
そんな中、元IT企業社員の研究オタク、九条 湊(くじょう みなと)が手に入れたスキルは《鑑定》。
一見すると地味なハズレスキル。
だが湊には視えてしまった。
ポーションの魔力損失。素材の劣化原因。
誰も気付いていない“失敗”の数々が。
世間では高級品とされる回復薬ですら、湊から見れば効率一〇%台の欠陥品。
「……なんでこれで完成扱いなんだ?」
研究、検証、実験、爆発。
現代知識と異常な探究心を武器に、湊は失われたレシピを次々と解読していく。
やがて彼の作るポーションや装備は、探索者業界の常識を覆し、国家すら無視できない存在となっていく――。
これは、誰も“本当の成功”を知らない世界で、ただ一人、正解へ辿り着いてしまった研究者の物語。
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