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3章:異世界と日本との二重生活の始まり

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 と、いうことで…キルギスさん、スーザンさん、松田さんご夫婦、私というメンツでパスタランチです。注文をしてから改めて紹介となりました。

「じゃあ、改めて俺の奥さんのルシーだよ」
「ルシーです。その、大変だと思いますが多少は分かることもあると思うので、なんでも話してくださいね」

 そういって笑うルシーさんは、確かに松田さんが言っていたように金髪碧眼でそばかす…は、化粧でみえないけど、子供がいるとは思えない美人さんだった。

「機関の人がいるとはいえ、一般の知人もいたほうがいいだろうしね。かといっていきなりどこの誰とも知らない人だと危ないし、ちゃんと奥さんを紹介する事はキルギスさんに言っておいたしね~」

 と、なんとも軽い感じで言われましたが…ギルドに行くと言ってなんで奥さん連れてくるのかと突っ込めば。

「ハンターギルドにも行ったよ~手持ちの物で納品できる物があればと思ってね」
「松田は手堅い方法で稼ぐからな…マジックバックの性能もあるが」

 狩りに出た時に、よく依頼が出る薬草や獣なんかを見かけたら収集しておいて、依頼が出たら納品する事で稼ぐ事が出来るのだという。
 あー確かにね、時間停止してるだろうし、容量多いからどれだけ入れても入るだろうし。日本、というか地球で言えば倉庫に在庫保存しておけるって事だもんねぇ。かさばらないから売れなくても問題ないだろうし。

「何か一般的な事で何かあればルシーちゃんに聞いていいし、料理とかお店とか…あとはキャンプ道具なんかの取り扱いもあるからさ~」
「キャンプ道具…」
「あ、やっぱりそっち興味ある~?今の所出歩くのも難しいけど、キルギスさんが居れば問題ないと思うし、ある程度勉強したら来てみてよ」

 と、言われてそうする。と返してしまう。地球と違ってそこまでの種類はないと思うけど、テントとかどうなってるのか気になるし。

「シュウに聞いていたけれど、本当に好きなんですね。そのキャンプというものが」
「あ、えーと、こちらの人にとっては楽しむモノではないと聞いてます」
「旅は確かに楽しい物ではないですが、そのうちに楽しめる物になればいいなとは思いますよ」

 そう言って笑ってくれるルシーさん。その横で松田さんがその手があったか。とか呟いてますけど…オイルランタンならいざ知らず、他のハイテクな物なんかは無理ですよ。

「街の近くであれば狂暴な獣もいないし、行ってみるのもいいな。以前は昼に休憩で軽く食事をしただけだし」
「でもキルギスさんも性能いいマジックバック持ちだし、一般的じゃないからねぇ。マジックバック持ちじゃない人向けのキャンプにしないと」
「その方がいいのか?」
「問題点というか、違いを見つけるのもいいじゃん?」

 地球との違いかぁ。でも、そもそもキャンプ場というある程度整備された所とじゃあ、環境が違うような気がするんだけど…松田さんはそこの所どう考えてるのやら。
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