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洒落にならない怖い話【短編集】

【累計60万PV突破‼】 話題作「アンケートに答えたら、人生が終わった話」が10万PVを記録。 日常に潜む“逃げ場のない恐怖”を集めた、戦慄の短編集。 その違和感は、もう始まっている。 帰り道、誰もいないはずの部屋、何気ない会話。 どこにでもある日常が、ある瞬間、取り返しのつかない異常へと変わる。 意味が分かると凍りつく話。 理由もなく、ただ追い詰められていく話。 そして、最後の一行で現実がひっくり返る話。 1話1000〜2000文字。隙間時間で読める短編ながら、 読み終えたあと、ふとした静寂が怖くなる。 これはすべて、どこかで起きていてもおかしくない話。 ――あなたのすぐ隣でも。 洒落にならない実話風・創作ホラー。
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「勘違いするな。私は君を愛することはない」 婚約発表の夜、公爵アレクシスからそう告げられた伯爵令嬢エレナ。 幼い頃から彼を慕い続けていたエレナは、その言葉を受け入れようと必死に笑う。 婚約者なのに隣に座らせてもらえない。 贈り物をしても素っ気ない返事。 夜会では別の令嬢と親しげに話す。 やがてリリアという令嬢から、 「アレクシス様は、私といるときはよく笑われるの」 そう告げられたエレナは、ついに決意する。 「もう、私から身を引きましょう」 王宮で婚約解消を申し出たエレナ。 アレクシスは「……そうか」と冷たく答えた。 ところが、彼女がいなくなった翌日から、公爵の日常は少しずつ壊れ始める。 毎朝届いていた花。 好きな菓子。 体調を気遣う手紙。 それらすべてが、エレナによって用意されていたものだった。 「……私は、何をしていた?」 そしてアレクシスは知る。 エレナは、自分を一度も嫌ってなどいなかった。 さらに公爵家に伝わる呪いの秘密が明らかになる。 彼がエレナを遠ざけていた本当の理由。 それは―― **誰よりも彼女を愛していたからだった。** だが、愛する者を守るためについた嘘は、最愛の女性を深く傷つけていた。 「君を愛している」 「……今さらです」 一度失った愛を取り戻すため、公爵は初めて彼女を追いかける。 そしてエレナが最後に選ぶ答えとは――。 **「愛していない」のではなく、「愛しているからこそ、愛していないふりをしていた」。** 冷酷公爵の後悔と溺愛、そして一度壊れた二人の恋が、もう一度動き始める。
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「もういいわ」 王太子妃である私の冷たく吐いた言葉に、周囲の文官たちは言葉を失う。 私の怒りを皆が悟ったのだろう。 なのに言葉をかけた当人––––王太子のキースは気付く素振りもない。 「彼女に会いに行って、いいのか?」 「気にせず行ってください」 告げた言葉に、部屋にいた文官や王城使用人の顔が凍ったのが分かった。 傍に控える騎士も、思わず互いの顔を見合わせている。 皆、分かっている。 怒鳴られる方がマシだ、泣かれる方が救いがある。 『もういい』に込められた意味は、諦めだということに。 「……アイシャ、本当にいいのか?」 キースの足は、もう出口を向いている。 王太子妃ではなく、別の女性に会いにいくために…… 「えぇ、どうぞ……好きになさってください」 「……すまない。次は埋め合わせをする!」 出て行くキースの背に、そっと告げる。 「もう、次なんてないわよ」 その言葉は、走りゆく王太子に届くことはなかった。 王太子妃は覚悟を固める。 半生をかけて支え続けてきた、彼のために尽力してきた。 その努力が軽んじられるのならば。 もう……王太子妃の座に居る必要はないと。
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