信じてくれなかった婚約者と、もう一度恋を始める方法
「社交界の偶像(アイドル)」と称えられたリディア・アルブレヒト。
その美しい歌声に心を奪われ、人生を捧げるように彼女を支えてきたのが、公爵家の次男・エドガーだった。
誰よりも彼女を信じ、誰よりも彼女の歌を愛していたはずの婚約者。
だがある日を境に、彼は突然リディアを避けるようになり、その舞台にも拍手の一つさえ贈らなくなった。
理由もわからぬまま、冷え切っていく関係。
そして、名門社交界に出回る匿名のゴシップ文書──《薔薇の手記(ローズ・レター)》が、
リディアの名誉を貶め、エドガーとの関係を燃料にして、疑惑の炎は広がっていく。
彼の沈黙は社交界に疑念を呼び、やがてリディアから舞台の機会すら奪っていった。
それでも彼女は歌う。
かつて彼がそのすべてを捧げた声で、今度は彼の心を取り戻すために。
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