《完結》夫の運命の人を名乗る女性が、新聞社に現れました。なお、会ったことはないそうです。
侯爵夫人マルンナは、ある日、新聞社から奇妙な問い合わせを受ける。
「侯爵閣下の運命の人だと名乗る女性がお見えです」
夫フリートは領地を治める傍ら、新聞へ連載を持つ文化人でもあった。
だが、その女性レーダ・カモンは、一度も会ったことがない。
彼女は夫の記事を「自分への返事」と信じ、新聞や講演を通じて一人で文通を続けていたのだ。
「先生は、記事で毎日お返事くださっています」
何度否定されても、笑われても、拒絶されても、それさえ「本当は認めている証拠」と受け取ってしまう。
やがて新聞社まで巻き込み、夫婦の平穏な暮らしは大騒動へ――。
※初日以外は12時・22時の更新となります。一週間くらいの短編です。
おかしい人は出てきますが、たぶんコメディです。たぶん。
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