蘇生術は時を刻む

 男は言った。少年に『誰よりも強くなれ』と。
 その言葉を守り、挫けることを否として少年は強くなった。他の追随を許さぬ程までに。
 しかしその強さの果てには何もかもを失った自分が居た。
 ひたすらな虚無と常に闘いながら日々を過ごした少年は、自らの歩んだ果ての見えぬ道をやり直すことを決めた。
 全てを失う前に救うことを決めた。
 だがそれは安易になせるものでは決して無かった。
 その結果は『救えぬなら救えるまで繰り返す』、という苦渋の一手であった。

 これは、自身の過去を否定し、塗り替える物語。
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