これが僕の日常、いいえ、貴方様に掌握されています
「僕を手にかけるおつもりですか」
聖人と呼ばれし公爵子息の殺人を目撃した夜、運命の歯車が歪み始める―――聖都アズホワールにある貴族学校への入学を控え、期待に胸を躍らせていたユグレイ侯爵家の次期当主、ルーチェ・ド・ユグレイ。しかし入学前夜、散策に出かけた大聖堂の裏手で彼が目撃したのは、血の滴る剣を手に、顔見知りの貴族を冷徹に葬る「聖人」クリム・ド・フェリアーナの姿だった。
口封じのために命を狙われたルーチェは、とっさに秘伝の短剣術でクリムの刃を弾き返し、自らの利用価値を示す。危機から抜け出せたかと思えたが、クリムの氷のように冷たい瞳に宿ったのは、恐ろしいほどの興味と狂おしい執着だった。
「今この瞬間に同じ秘密を共有した者同士。ねえ、私と仲良くしてくれるよね?」
―――優雅な微笑みの裏に毒を秘めた公爵公子と、秘密を抱えて生きる侯爵家嫡男。血の匂いが漂う夜から始まる、狂気と陰謀に満ちたストーリー。
◇本編はR15まで。番外編はR18含みます(※表記つけます)。
◇他視点アリ。
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