【R18】閨の手ほどき、いたしましょう
白い結婚のまま病弱な夫を看取り、喪が明けたら屋敷を去るつもりでいた未亡人アデーレ。
そこへ、王都の騎士団から義弟ユリウスが帰ってくる。無愛想だった少年は、見違えるほど逞しい青年になっていた。
新しい当主となったその夜、彼はアデーレの寝室の扉を叩く。
「縁談は、もうまとまってる。……あんたに、閨の手解きをしてほしい」
嫁いで五年。夫とは、一度も寝台をともにしていない。本当は何も知らないアデーレは、それでも女主人の顔で微笑んだ。
「閨の手ほどき、いたしましょう」
顔合わせまでの三十日。手の取り方、口づけ、素肌への触れ方。経験者のふりで重ねる夜ごとの手ほどきに、教えるはずの体のほうが熱を帯びていく。
けれど、嘘をついているのは、彼女ひとりではなかった。
(全三十話)
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顔合わせまでの三十日。手の取り方、口づけ、素肌への触れ方。経験者のふりで重ねる夜ごとの手ほどきに、教えるはずの体のほうが熱を帯びていく。
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