悪役令嬢は皇子様からの婚約破棄を望んでいたはずなのに

転生したら生前読んでいた小説のキャラになっていた。


私が転生したオリヴィアはノルウィーク帝国第四皇子であるオズワルドの婚約者。
非の打ち所のない完璧な令嬢のオリヴィアは半年後にオズワルドから婚約破棄される。

彼が別の女性を愛するようになるからだ。

その女性の名はシャルロット。ナフィタリアという小さな国の王女だ。彼女は一年間ノルウィークに留学する。
そしてオズワルドに見初められ、秘密裏に付き合い、私を婚約破棄してゴールインするのだ。

それがこの世界の運命で宿命で変えてはならぬ未来なのに。



オズワルドは留学してきたシャルロットに興味を示さなかった。

それはとっても困る。
なぜなら第四皇子のオズワルドは剣の腕は確かだけれど行き過ぎた脳筋皇子だからだ。
小説だと精悍で頼りになる皇子だったのに!


ああもう!
こうなったら意地でも二人をくっつけて婚約破棄してもらうんだから!
そして私は誠実で私だけを愛してくれるイケメンと結婚するの!!

そう誓ったはずなのに。


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『転生王女は初恋の平民魔術師と結婚したい!』と同じ世界のお話です。
単体でも読めます。

5/4 改稿して3話から4話にしました。
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