出来損ないの人器使い

人器化。
それは、他者を人器と呼ばれる武具に変換して戦う手法。

この世界に生きる人々であれば皆当たり前のように使える力である。

魔物によって滅亡の危機に瀕していた人々は、その力を得たことによって戦う力を得たのだ。
大切な人を守るために大切な人と共に戦う……そんな矛盾を抱えながら。

しかし、誰もが人器化が可能な世界において、唯一人器を持たない青年がいた。

長らく人との関わりを閉ざしていた青年はこの世界に自分が産まれた意味。
そして、何者でもない自分が何者かになれることを信じて旅に出る。

これは、人との絆を持たず何者でもない青年が仲間と出会い、共に困難を乗り越えながらこの世界に意味を見つける冒険譚。

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1/4追記
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