なんちゃって妃は怪異解決がお仕事です ~したたか娘と自堕落天狐の千夜主従物語~
異形を払う特別な力を持つ亡き母から、人ならざるものを見る力を受け継いだシャハラは、異母兄弟姉妹から疎まれ、大きな屋敷の隅っこで誰にも顧みられずに生きていた。そんなある日、権力欲にまみれた父親の命令で王のハレムで発生する怪異を解決するため、なんちゃって妃として怪異が起こる部屋で生活することになったのだけれど。
「この部屋なら先住は俺だ。あとから来た分際で俺様を追い出そうなんぞ、百年早い」
なんて言い出す、金色の耳と尻尾が生えた天狐の青年ユエが立ち退きを拒否し、ついでに勝手に主従契約を結ばれて同居することになってしまって!?
前途多難な怪異解決担当妃と傲岸不遜な俺様気質の天狐――
「それはわたしのごはん!」
「半分な、半分」
「嘘つき! 何が半分よ! お肉全部食べちゃったじゃない!」
「代わりにこっちの野菜を進呈する」
「だからそれはわたしのだってば!」
食い意地が張っている2人のちょっぴり不可思議な千夜一夜物語。
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