僕が剥がして、少女が食べる怪異清掃

 特殊清掃員・甲斐田 新(かいだ あらた)の仕事は、普通の掃除ではない。 洗面所の鏡にこびりついた「自意識」、部屋に染みついた「殺意」、湿った場所に生える「未練」。 それら「概念的な汚れ」を、彼はスクレイパーや薬品を駆使して物理的に剥ぎ取る。

 剥がした汚れの処分を担当するのは、甲斐田の影に潜む少女・オリ。 彼女にとって、人の業(ゴミ)は至上の食事だ。

  普通の洗剤では落ちない汚れ、弊社が物理的に削ぎ落とします。

 世界を掃除する僕と、僕から生まれた少女の、奇妙な共生記録。
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